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CES2016 視察レポート(その2:ブース研究篇) (1/3)

コミュニケーションデザイン事業本部 K.Y

CES2016レポート第二回目は、ひとつのブースにフォーカスして、より具体的に、ご紹介したいと思います。

ご紹介させていただくブースは、CES2016のなかでも最大級のコマ数を誇っていた「SAMSUNGブース」です。
SAMSUNGはアメリカ国外の企業ですので、日本の企業がアメリカ(あるいは海外)の展示会に出展する際の、プランニングの一助になれば、と考え、選定させていただきました。

SAMSUNGブースのテーマワードは『SAMSUNG IoT : in Sync with REAL Life』。「毎日の生活に寄りそい、より豊かにしてくSAMSUNGのIoT」、もう少し噛み砕くと、「SUMSUNGは、単に便利なプロダクトを提供するだけでなく、プロダクトを介したIoTサービスで毎日の生活をもっと豊かにしていきます。」という感じでしょうか?
SAMSUNGブースでは、ブースのいろいろなところでこのテーマワードが登場し、テーマワードを紐とく流れで、多岐にわたる「SAMSUNGのプロダクト&サービス」を紹介する、という考え方でブース体験が設計されているように感じました。
…と概念的なことを書いても「?」だと思いますので、具体的にブースの様子をご紹介させていただきたいと思います。

まずは、SAMSUNGブースの入っているホールの入り口。
image1SAMSUNGやSONYといった大きな小間のブースは、ホールの入り口を自社ブースの入り口として設えているところが結構ありました。

もちろん、ホール内にはSAMSUNGブース以外のブースも存在しているのですが、ホールの入り口にロゴを掲出し、『SAMSUNGの入り口』と見せることによって、業界内のリーディングカンパニー感を醸成するのに成功しているように感じました。

続いて、ホールの入り口を抜けた先、SAMSUNGブースのメインファサードです。image2冒頭で触れたテーマワード『SAMSUNG IoT : in Sync with REAL Life』を表したキーアイコンと、SAMSUNGの戦略プロダクトである次世代4K TV『SUHD TV』による「インスタレーションゲート」で、来場者をお出迎えする形となっています。

『SUHD TV』による「インスタレーションゲート」はこんな感じです。

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『SUHD TV』50台程度のマルチ展開によるビデオウォール型インスタレーションで、『SUHD TV』が“一行”ごとに上下移動し、その動きに連動した映像コンテンツを上映する、といったものです。
企画書的に書くと、マルチビデオウォールによって精細さや色の再現性をダイナミックにアピールするとともに、上下方向へ移動によるレイヤード演出によって “曲面ディスプレイ”という特徴もアピールするという展開。

他社の『UHD TV』展示でも同様の演出が見られ、ある種“鉄板”な演出なのですが、この演出を「SAMSUNGブースのゲート」として、つまり、より多くの来場者に対して“SAMSUNGの戦略製品に対する本気度”をアピールする、そして“SAMSUNブースへの期待感”を醸成するための「装置」として設えているところが流石だな、と思いました。

ちなみに、このスペースの床面には、テーマビジュアルの「サークル」が配されており、多数の照明機材でカラフルにライティングされていました。色と形でテーマビジュアルを再現している、といえばそれまでですが、なかなかない非常に贅沢な演出は、“本気度アピール”と“期待感醸成”に一役も二役も買っているな、と感じました。

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